![]() 多胎育児は、母親の過労・外出が困難など社会的に孤立してしまうケースが多いことは周知の事実です。 現在、全国的には充分な支援が行き届いていません。 |
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多胎育児支援地域ネットワーク構築事業(平成19年度-20年度)
◆多胎育児サポートネットワークでは、18年度に引き続きまして、19年度も活動を継続いたします。
私たちが目指すもの
医療関係者や保健士、地域の多胎育児サークルのリーダー、多胎児の研究や支援に関心を持つ専門家・研究者の皆さんと連携し、多胎育児支援を実現しようとしています。
【19年度の実施活動】(随時更新します)
●今年度の課題と中間報告
「地域多胎ネットの考えを広げていく」 各地域で今後の地域多胎ネット立ち上げにむけてのグループワークを開催。 「ピアサポート活動の検証」 「ピアサポート活動」は、実際に多胎を妊娠・出産・育児した人が行う「ピア=仲間」の活動として、今後も積極的に取り組んでいきたいと考え、昨年度の事業の中である程度の枠組みを決めました。
今年度は実際の活動を検討するために、「地域多胎ネット」を構築し多胎育児支援のネットワークが広がってている「いしかわ」「ひょうご」「ぎふ」の各地域多胎ネットに「ピアサポート活動」を6月から10月末までモデル事業として委託しました。
なぜ「訪問型の支援」なのか 近年の次世代育成支援(子育て支援)の動きの中で、「拠点型」とよばれる支援の場は増えてきました。
「児童館」「つどいの広場」「子育てサロン」など、スタッフなどが施設にいて見守りながら親同士の交流や子どもたちの活動をはかる場が「拠点型の支援」です。
けれどもこのような場所に行きにくい、または行くことができない親子の社会的な孤立感や不安感については、拠点型の支援を行っている支援者からも危惧されています。
そのため支援者の方から出かけていく「訪問型の支援」(アウトリーチ型ともいわれます)が模索されつつつあります。
言うまでもなく多胎児の場合は、誰にも会えずにひたすら育児に追われている時期を誰もが経験するところです。
このような時期に、一度でも身近な経験者の訪問や情報提供があることで、孤立感や不安感を軽減できると考えます。
多胎における訪問型の支援のニーズは火急であり、今後さまざまな支援のかたちを模索するなかでこのような支援が一つの選択肢となりつつあります。多胎の場合は「妊娠中から」 妊娠中から出産後の生活のイメージをもったり地域の情報を知っておくことはとても大切なことです。
出産後退院し家庭での多胎育児がスタートすると、地域の多胎育児経験者とのつながりを求めたくても調べたり連絡することすらできなくなってしまったという多胎育児経験者は少なくありません。
特に情報を得にくい妊娠期の多胎児家庭は、地域の多胎育児経験者や地元のサークルのつながりを作っておくことによって、管理入院や里帰り出産などで長期に自宅を離れていても、自宅に戻って何かあったときにつながりをもちやすくなります。
実際に妊娠中から多胎育児サークルに入会している人は、出産後も早い時期に育児サークルや拠点型の支援施設などに出かけ、積極的に身近な地域にある支援を求め傾向があり、孤立感の予防や育児の負担感を軽減に役だっているといえます。
このように多胎の場合は、妊娠を確認するのと同時に社会とのつながりを持てるメリットがあります。「多胎」というととかくリスクばかりをいわれますが、それがご縁で多胎育児経験者とつながりを持てることは多胎育児のメリットでもあるでしょう。
※ピアサポーターとは ピアは「仲間」。 サポートは「支えあうこと」。 という意味です。
同じようなことで悩んだり、経験した者が話を聞き共感し、相談者自らが答えを導けるように寄り添う(傾聴する)ことです。
体験談は話しますが、ピア・カウンセリングのようにカウンセリングはしません。
地域多胎ネットの構築
地域多胎ネットとは
「多胎児の妊娠・出産・育児を市民グループ・行政・医療・研究者などが連携して支援するための、ゆるやかなネットワーク。
平成19年現在、いしかわ多胎ネット、ひょうご多胎ネット、ぎふ多胎ネットの3つの地域多胎ネットが活動を開始しています。
各多胎ネットでは、サークルリーダー研修会を重ね、行政・医療・育児サークル、育児の当事者が交流し、地域でのサポートのあり方を探っています。
地域多胎ネット活動と意義
- 同じテーブルにつくことによって、それぞれの立場の特性を持ち寄り、支援の協働をはかる。
- 地域のネットワーク化によって情報や知識の共有ができ、それぞれの立場から育児の当事者に有効に働きかける事ができる。
- 多胎育児サークルリーダーの資質を高め、サークル活動が活性化していくようサポートできる。
地域多胎ネットを始めようとする地域へのサポート
- 潜在的な力のある地域(多胎児育児サークル活動が活発な地域)への地域多胎ネット構築の伝授
- 地域リーダーの育成サポート
- ピアサポーターとの関連の検討
地域多胎ネット 19年度の活動・今年度の方向
19年度、各地域の特色を生かした研修会を開催
【いしかわ多胎ネット】ピアサポーター養成講座 19年5月29日 【ひょうご多胎ネット】ピアサポーター養成講座 19年6月3日 【ぎふ多胎ネット】ピアサポーター養成講座 19年5月19日 地域多胎ネット研修交流会 19年7月14日〜15日 【いしかわ多胎ネット】
多胎児講演会と交流会19年8月25日 【ぎふ多胎ネット】
ぎふ多胎ネット総会・研修会・多胎児サークル交流会19年9月8日 【ひょうご多胎ネット】
多胎ピアサポート活動中間報告会19年9月28日 おおさか多胎ネット設立準備委員会発足記念講演会
「みんなで考えよう多胎育児支援
妊娠中からの継続した育児支援を目指して」19年10月27日 とうきょう・ピアサポート活動のためのコーディネーター講座 19年11月17日〜18日 全国多胎ネット研修会
「多胎育児支援におけるピアサポート活動を考える
-「早期介入」「地域アプローチ」の実現に向けて-」19年12月7日〜8日 あきた・多胎育児の勉強会
「秋田の多胎育児の今と これから」19年12月12日
○本事業の「ピアサポート活動」とは
今年度事業のスタートと共に、5月15日に「ぎふ多胎ネット」で、5月29日に「いしかわ多胎ネット」で、そして6月3日に「ひょうご多胎ネット」で、それぞれピアサポーター養成講座が開催されました。
実際に「ピアサポーター」として
訪問に伺う方達今回の事業のなかでは、多胎の妊娠出産育児を経験した方にお願いしました。 ピアサポーターの役割 私たちは多胎育児経験者として、そのつらさや苦しさだけでなく楽しさや喜びも、共感し分かち合うことができると考えています。
なかなか外に出られないママのところにこちらから出掛けていくことで、ママがもともと持っている元気をほんの少しお手伝いして復活させる、つまり「エンパワーメント」することがピアサポーターの役割です。
「何の勉強もしていない人が(ただの育児経験者というだけで)、家庭を訪問するなんて、積極的に勧めることはできない」という懸念が、地域の行政や利用する人たちにあるのも事実です。
そのために私たちは昨年の多胎育児支援ニーズ調査をもとに、「ピアサポート活動のために」というテキストを作成し、多胎の支援に関して知っておきたい情報を「テキスト」として盛り込みました。
そして「ピアサポート」に最も重要な「傾聴(相手の話を心を傾けて積極的に聞く)訓練」を中心に、「ピアサポーター養成講座」を実施することを昨年度の事業のなかで確認しました。
それでは「手を借りたいときに、話しをするだけ?」と思われるかもしれません。
現在の段階では「家事援助」や「育児補助」はしない方針です。
家事や育児の支援は他の社会資源でも流用可能なことが多く、むしろそのような社会資源を積極的に紹介することが、ピアサポーターの役割だと考えています。
しかし将来的には、活動を重ねる中で当事者のニーズに応えていくことができるようにしたいと考えています。新しい「地域多胎ネット」を
一緒に作りましょう前年度に引き続き前述3地域以外での「地域多胎ネットの構築」を目指していくにあたり、規模の大小は問わず「地域多胎ネット」を構築する可能性のある地域の皆さんにお声掛けし、「地域多胎ネット研修交流会」を7月14日・15日に名古屋で開催しました。
現在少しずつ活動を広げている既存の3つの多胎ネットには、成り立ちや活動の方法にそれぞれ特色があり、同じ事を他の地域でしようとしてもうまくいくとは限りません。
「地域多胎ネット」を立ち上げようとしている皆さんにそのことを伝え、またどのような立ち上げがそれぞれの地域に適しているかを一緒に考える会にしたいと考え、この会を開催しました。
秋田・愛知・大阪・東京から「地域多胎ネット」の構築に関心があるメンバー25名が名古屋市内の「アイリス愛知」に集まりました。準備会が発足 志村恵先生(いしかわ多胎ネット・金沢大学)から「多胎育児支援になぜネットワークが有効なのか」、大木秀一先生(いしかわ多胎ネット・石川県立看護大学)から「公衆衛生学からみた多胎育児支援」について講演していただきました。
大木先生の講演については、「ツインズぷらす26号」に掲載しています。
多胎育児支援のために、「多胎」に関する基礎的なデータや考え方がよくわかります。
また「有効な多胎育児支援を実現するために」と題して、パネルディスカッションを行いました。
そしてその後、二つの地域(愛知・大阪)で交流会・講演会の予定が計画されました。
ピアサポーター養成
ピアサポーターとは ピアは「仲間」。 サポートは「支えあうこと」。 という意味です。 同じようなことで悩んだり、経験した者が話を聞き、相談者自らが答えを導けるように寄り添うこと(傾聴すること)です。体験談は話しますが、ピア・カウンセリングのようにカウンセリングはしません。 養成プログラムの精査 3つの地域多胎ネットにてプログラム作成委員会※1を立ち上げ、実態調査作業部会※2 のスタッフが訪問調査を行い、ピアサポーター養成のプログラムに盛り込む内容を精査していく。 養成プログラムの作成 訪問調査に基づき、「多胎育児経験者による多胎妊娠中からのピアサポーター養成プログラム」を作成する。 養成プログラムの実施 (次年度への課題)作成後、モデル事業運用上の課題を検討する ※1:プログラム作成委員会 多胎ネットメンバーと専門家のアドバイザーの参加による委員会。「実態調査作業部会」からの提案をうけて、プログラムの作成にあたる。 ※2:実態調査作業部会 各地域ネットメンバーと、実際の訪問調査をした人による作業部会。調査の様子やプログラムへの提案をまとめる。
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